新刊のご案内
 
『からだに関わる日本語とその手話表現』
 
第1巻 および 第2巻
 
脇中起余子著 北大路書房
いずれもA5判・並製
第1巻352ページ,第2巻358ページ
 
 今回,本書をご関係の方に2割引でお譲りできることになりました。この機会にぜひご注文をお願い申し上げます。
 
「頭をひねる」「顔が広い」「耳を貸す」「目がない」「鼻が高い」「口がうまい」・・・
手話でどう表現しますか?
慣用句を中心に,からだの各部位の名称を用いた日本語の例を第1巻と第2巻で1800紹介。
「顔を出す」と「顔に出す」,「口に合う」と「口を合わせる」など,良く似ているけれど微妙に異なる日本語の例も満載。
第1巻は首からの上の部位,第2巻は首から下の部位を扱っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
●ご購入ご希望の方へ
 1巻,2巻ともに,それぞれ定価2415円(本体2300円+税5%)ですが,本サイトを通じて購入されますと,2割引(1冊で1932円。税込)になります。
 送料は,冊数に関係なく無料です。
 ご購入代金は,送られてくる書籍に同封されている振込用紙にでご送金願います。
 
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 1.『からだ手話表現』(この書名を明記してください)第1巻「  」冊
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既刊 『よく似た日本語とその手話表現 〜日本語の指導と手話の活用に思いをめぐらせて〜』のご注文もお受けしております。
下記のサイトまたは上記ファックス注文用紙にてご注文をお願い申し上げます。
http://www.h-tachi.com/~waki/kikan.htm
 

 
聾学校教員の方々を中心に,全国から多大な反響があった『よく似た日本語とその手話表現 第1巻・第2巻』の続編です!
 
■聴覚障害児にとって理解・獲得が難しいと言われる「からだの各部位の名称」を用いた日本語の例を,「慣用句」を中心に収集。どのような手話で表せばよいかを提案。
■日本語としては意味が異なるのに「同じ手話表現になりがちな日本語」の例も満載。
■日本語の例は,第1巻,第2巻で1800収録。
■児童生徒が日本語の例の意味を理解できているかを確かめる「問題」を各例に挿入。
■手話表現の例は,教育現場で日本語の微妙なニュアンスをどう説明すればよいかを考えるためのヒントになるような例を,また現実の通訳場面で見られる例,初心者でもすぐマスターできるような例を掲載。
■第1巻は頭や顔,目,耳,鼻,口など「首から上」の部位,第2巻は手や足,胸,腹,腰,背中など「首からの下」の部位に関わる日本語の例を収録。
 
 
●「目次と所収例」
【第1巻】
例1 頭 (頭が固い/頭が高い・頭が低い/頭が良い・頭が悪い/頭を上げる/頭を振る/頭を打つ・頭打ち/頭を悩ませる/頭を抱える/徹頭徹尾)
例2 顔・面 (顔が青い/大きな顔/いい顔/知らん顔・知らない顔/顔が合う・顔を合わせる/顔が立つ・顔を立てる/顔色を失う/面と向かって)
例3 耳 (耳が良い・耳が悪い/耳に入れる・耳に入る/耳をすます/耳を傾ける/耳につく/耳に残る/耳をさわる・耳にさわる/耳を疑う/寝耳に水)
例4 眉 (眉に唾を塗る・眉唾物/眉をひそめる/眉を開く/白眉)
例5 目・眼 (目がある・目がない/目が高い/大きな目で見る・大目に見る/白い眼/目白押し/目をあける・目があく/見る目・見た目/目にかける・目をかける)
例6 鼻 (鼻が高い/鼻の下が長い/鼻にかける・鼻にかかった/鼻を折る/鼻をあかす/鼻息が荒い/鼻息をうかがう/鼻が出る/出鼻をくじかれる)
例7 口・唇 (口が重い/口が軽い・軽口/口をはさむ・口にはさむ/口を入れる・口に入れる/口を切る・口が切れる/口利き/利口/口が減らない/唇をかむ)
例8 歯 (歯が抜ける/歯が欠ける/歯に衣着せない/歯切れ/歯がゆい)
例9 舌 (舌が長い/舌をふるう/舌を鳴らす/舌打ちする/舌鼓を打つ)
例10 頬 (頬が落ちる/頬がこける/頬がゆるむ/頬を染める/頬張る)
例11 あご (あごをなでる/あごで使う/あごがはずれる・あごをはずす)
例12 のど・首 (のどが良い・のどごしが良い/のどを押さえる・首を押さえる/首を長くする/首が危ない/首にする/首にかける・首をかける/首尾良く/首尾一貫)
例13 涙 (涙する/涙を流す/涙をこぼす/涙をのむ/涙にくれる/涙雨/涙金)
例14 息 (息がある/息が長い/息が通う/息が合う/息がつまる・息をつめる)
例15 声 (黄色い声/声が出る・声を出す・声に出す/声をそろえる/地声/裏声)
例16 唾・よだれ (唾をつける/生唾を飲み込む/固唾をのむ/よだれを流す)
例17 髪・毛 (後ろ髪を引かれる/危機一髪/毛頭〜ない/毛色の変わった)
例18 その他 (つむじ曲がり/まぶたが重くなる/あくびをかみ殺す/あばたもえくぼ)
 
【第2巻】
例19 腕 (腕が良い/腕を上げる・腕を落とす/腕を組む・腕組みをする/腕比べ)
例20 手 (手が早い・手早い/手厚い・厚手/手が上がる・手を上げる/手が付かない・手を付けられない/手がかかる・手にかける/手を打つ/手を引く/手を広げる)
例21 指 (指をくわえる/指をしゃぶる/食指が動く/指一本/五指に入る)
例22 爪 (爪をとぐ/爪に火をともす/爪の垢ほど/爪の垢を煎じて飲む)
例23 足・脚 (足が速い/早足・足早/足が鈍る・鈍足・出足が鈍い/足が遠のく/遠足/足を切る・足切り/足が止まる・足止め/足取り・取るに足りない/揚げ足を取る)
例24 ひざ (ひざを打つ/ひざを進める/ひざを正す/ひざが笑う/膝元)
例25 肩 (肩が重い・肩が軽い/肩にかける・肩にかかる/肩を持つ/肩を入れる)
例26 胸 (胸を張る/胸が焼ける/胸が騒ぐ/胸をこがす/胸が痛む/胸がつぶれる)
例27 腹・おなか (腹が太い/腹が出る・腹を出す/片腹痛い/切腹/自腹を切る)
例28 背・背中 (背が伸びる・背伸び・背筋を伸ばす/背を見せる・背を見る)
例29 腰 (腰が強い/腰が弱い・弱腰/腰が抜ける・腰抜け/腰が砕ける/本腰)
例30 尻 (尻が青い/尻が重い・尻が軽い/尻が暖まる/尻に火がつく/尻餅)
例31 肝・胆 (肝が太い/肝が小さい/大胆/肝をつぶす/度肝を抜く/肝を冷やす)
例32 皮・肌・肉 (皮をかぶる/肌に合わない・肌が合わない/肉付き・肉付け)
例33 骨・髄 (骨がある/骨がない・無骨/骨が折れる/骨を抜く/骨の髄まで)
例34 神経 (無神経/神経が太い/神経が細い・神経が細かい/神経をすり減らす)
例35 血・乳 (血を流す・血が流れる・流血/血が上る/血走る/血迷う/乳離れ)
例36 汗・便・糞など (汗をかく/汗水流す/冷汗/くそまじめ/垢抜ける)
例37 その他 (ひじ鉄砲/手のひらをかえす/股にかける/脇目もふらず/心臓部)
例38 からだ・身 (体がもつ/体をこわす/体があく/からだをはる・からだがはる/からだにつく・身につける/身が縮む/身に覚えがある/身を削る/身を粉にする)
例39 受診・薬の服用 (内科/外科/耳鼻咽喉科/食前・食後・食間/しくしく痛む)
 

●筆者より
 前書の執筆で,意識的に日本語と手話の関係を考える中で,日本語では,慣用句が多く使われていること,特に,「目」や「口」「手」「足」などのからだの名称を使った慣用句が多く使われていることに気づきました。そこで,からだの名称を使った慣用句などの日本語表現を集め,どのような手話で表せばよいかを検討してみました。
 「腹が立つ」という慣用句がありますが,これは「怒る」意味です。この「腹が立つ」という日本語を,「腹/立つ」という手話で表すと,「腹が立つ」という日本語を知らない子どもには意味が通じないでしょう。筆者は,「腹が立つ」という日本語は知っていますが,「腹/立つ」という手話には違和感を感じます。けれども,「私は腹が立った」という文章を手話で表す時,「私は怒った」という日本語に直してばかりいると,「腹が立つ」という日本語に接する機会が少なくなるのではないかと思います。文字の形でしか「腹が立つ」という日本語に接触しない場合,しかも読書量が少ない場合,「腹が立つ」という日本語を使いこなせるようになるのは難しいように思います。言い換えると,文字の形であれ,音声を通してであれ,口形を通してであれ,「腹が立つ」という日本語に接する機会や意識化する機会が多いほど,その日本語がより定着し,より使いこなせるようになると,筆者は考えています。
 本書が,手話を効果的に用いながら児童生徒の日本語力の向上を願うみなさんのお役に立てば,幸いです。(著者「はしがき」より要約)

 
●本書を推薦します!
中野善達氏(全日本聾唖連盟顧問・元日本特殊教育学会理事長)
 まさに待望の書です。これこそ,聴覚障害教育の現場から生まれた本ですし,また,そうでなければまとめることが困難な本でしょうし,聴覚障害教育の現場の先生方が待望していた本だと思われるからです。教育の場では,手話表現に格別の配慮が必要になることが多いのです。著者は「ある日本語を本人が伝えられるよう,働きかけをすること」「日本語の意味について,さらに定義し,学習したうえで,表現の仕方を考える」ことを教え子に根づかせたいと腐心したようです。著作に接すればすぐにわかりますが,著者は気配りの強い,また,聴覚障害児に深い愛情を抱いている人物なのです。
 
●本書を推薦します! 
吉野公喜氏(筑波大学名誉教授・筑波技術大学理事・元日本特殊教育学会理事長)
 聴覚障害児の多くは,「比喩」の理解に困難を伴う。確かに,聴覚障害児の言語力を高めるには,経験を言語化する周到な手だてと学習は欠かすことができない。しかし,「経験の言語化」から,さらには経験の範囲を超えて具体的事象,特殊な事柄に一般性,普遍性をもたせることは言語の高い運用力によってこそ可能となる。聴覚障害児には,なんとしても「意味の世界」を豊かにし,「抽象の世界」を我がものにしてほしいとの願いを強くもつ。本書からは,聴覚障害児が可能な限り抽象の世界に羽ばたくよう,そして言語の営み(言語活動・言語営為)を真にエンジョイすることをひたすら願う脇中先生の意気込みが十分すぎるほどに伝わってくる。
 

●著者紹介
 脇中起余子(わきなか・きよこ)
 新生児の時に,薬の副作用で失聴。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。
 現在,京都府立聾学校教諭(教育学博士・学校心理士)